ダイヤモンドの評価はどのようにして決定するのか?

高価な宝石、および宝飾品として知られているダイヤモンドですが、その価値は必ずしも芸術的評価のみで決定されるものではなく、化学的評価も優れてこそ、真に価値のあるダイヤモンドとみなされます。

そのダイヤモンドの価値を評価するものとして、1950年代にアメリカ宝石学会は「4C」と呼ばれる評価基準を確立させました。

4Cとは、一般的にダイヤモンドの価値に直結する重量、すなわちカラット(Carat)や、その色(color)、透明度(clarity)、そしてどのようなプロポーションでカット(cut)されているかによってダイヤモンドを評価するもので、カラット数が同じであっても他の評価のグレードが高ければ、より価値の高いダイヤモンドとみなされます。

カラット(Carat)

カラット(carat=ct)は言わずと知れた宝石における重量を表す単位であり、1カラットは0.2グラムとされています。

当然のことながら、カラット数が大きいほどダイヤモンドも大きく、その希少価値は極めて高いものになりますが、加工によりカラット数はある程度失われてしまいます。

また、極めて大きい歴史的に貴重なダイヤモンドについては、盗品と気付かれないために分割されたり、カットにより形状を変化されることがあり、そうした場合には価値が半減してしまいます。

ちなみに、カラットはイナゴマメの実を意味するというギリシア語のケラーティオン(keration)に由来するという説が主流です。

カラー(color)

ダイヤモンドは美しい透明なものと思われがちですが、実は不純物の混入により色がついていることがあります。

最も普遍的に存在するのが黄色いダイヤモンドで、名前はそのままイエローダイヤモンドといわれています。

このイエローダイヤモンドでは不純物が多く、一般的な透明のダイヤモンドより価値は低いものとしてみなされており、鑑定士による判断だけでなく科学的な測定においても不純物が少なく、より透明なダイヤモンドほどその価値は高まります。

また、不純物の違いによってはブルーやピンクといったダイヤモンドが存在しており、こうした点においてもダイヤモンドの価値が大きく変動します。特に、こうした貴重なカラーのダイヤモンドが非常に大きい場合、一般的なダイヤモンドの評価価値を上回るような価格が提示されることがあります。

クラリティ(clarity)

このクラリティとは透明度の意味で、ダイヤモンドにおける内包物(インクルージョン)や、ダイヤモンドの表面の傷(ブレミッシュ)などを評価するものです。

ダイヤモンドは炭素でできていますが、地中で形成される際には他の鉱物の結晶などといった異物が混入してしまいます。また、こうした異物により内部で割れ目が生じてしまうことがあります。

ダイヤモンド表面の擦り傷もこのクラリティにおける評価対象です。ダイヤモンドの硬さはモース硬度で10となっており、あらゆるもののなかで最大の硬度を誇るため傷がつきにくいのは確かですが、ダイヤモンド同士が接触するような場合では表面に傷がついてしまうことがあります。
また、しばしば宝石の加工時に生じてしまうものもあります。

カット(cut)

4Cのなかで唯一、人の手によって決定されるカット(Cut)では、ダイヤモンドのプロポーションとその仕上がりを評価します。

1919年に数学者であり宝石職人でもあったマルセル・トルコフスキーはダイヤモンドが最も輝くために緻密に計算された「ラウンドブリリアントカット」を考案しました。58面体で構成されるこのカット手法は結婚指輪などで最も多く使われるもので、対称性や研磨状態により5段階で評価されています。