全身真っ白なアルビノのパンダを1年ぶりに再確認――四川省・臥龍自然保護区

2019年に中国・四川省の臥龍自然保護区で確認された真っ白なパンダが2020年に再発見され、このほど管理当局によって映像が公開されました。

この真っ白なパンダは2019年4月に中国南西部の臥龍自然保護区で初めて確認されていたもので、メラニン色素の合成に関わる遺伝子異常により白くなったアルビノ個体であるとされています。

▽2019年当時の同個体の写真。1~2歳程度と推定されていました。

CCTV『Rare all-white panda spotted in China』より

真っ白なパンダはその後行方が分からなくなっていましたが、30人以上の研究者らが調査を行った末、去年2020年の2月に2度撮影に成功しました。そしてこのほど、管理当局によってその映像が公開されました。


People’s Daily, China 人民日报『Video of the world’s one and only all-white panda bear is released』

このパンダは最初に確認されたよりも体がかなり大きくなっており、当時は全身真っ白でしたが、現在は四肢に淡い金色が目立つようになりました。推定年齢は現在3歳前後とされています。

野生生物におけるアルビノ個体は目立ちやすく、また視力も悪いことから天敵に狙われやすい傾向にありますが、パンダに限っては竹林のなかで目立ちやすいことに変わりはないようです。

飼い慣らされていないカンガルーでも視線を送って人間に助けを求める――シドニー大学らの研究チーム

カンガルーは人間に「視線」を送ることで人間とコミュニケーションを取れることが、イギリス・ローハンプトン大学とオーストラリア・シドニー大学の研究者らにより報告されました。

イヌやネコ、ウマやヒツジなど人間に対して意図的にコミュニケーションを取ることができる動物は、これまで家畜化された動物だけだと思われていました。しかしどうやら、そうとも限らないようです。

研究者らはプラスチック容器にいれたエサをカンガルーの前に置いて、その様子を観察しました。その結果、容器を自力で開けることができないと分かったカンガルーは、目の前にいる人間をじっと見つめ、しばしば鼻先で突いたり引っかいて”助け”を求める仕草をみせました。

▽シドニー大学が公開した実験の様子。容器と人間を交互に見つめます。

実験の結果、11頭のうち10頭が人間を”積極的”にみつめ、さらにうち9頭は容器と人間を交互に見つめる”高度なコミュニケーション”を行ったといいます。

実験に参加したカンガルーは動物園にいる個体ですが、飼い慣らすようなことはしていません。研究者らは、カンガルーも他の家畜化されている動物と同じように、行動を順応させて人間と交流できるかもしれないと推測しています。

ボリビアで行われたプロサッカーの試合に犬が乱入、ロイターが報じる

去年12月24日、南米ボリビアの南部にあるポトシで行われたサッカーの試合中に犬が乱入する出来事があったとロイターが報じました。

ナシオナル・ポトシ(Nacional Potosi)とザ・ストロンゲスト(The Strongest)によるプロサッカーの試合中、スパイクをくわえた犬がフィールドに乱入し、上機嫌な様子で駆け回ります。

人懐っこい犬でしたが、連れ出そうとする選手たちにささやかな抵抗をみせ、試合は約3分もの間中止を余儀なくされました。

最後はザ・ストロンゲストに所属するラウル・カストロ選手がようやく犬を確保し、ピッチの外へと連れ出しました。カストロ選手はのちに、”カチート(Cachito)”と呼ばれるこの犬を引き取ったといいます。


Youtube Reuters 「Uninvited guest: Dog invades Bolivian soccer match」

死んでしまったパートナーに寄り添い離れない白鳥、23本の列車が1時間停止

先月23日、ドイツ中部でなんとも痛ましい出来事がありました。

カッセルとゲッティゲン間の高速鉄道で飛行していたと思われる白鳥のつがいのうち、1羽が送電線に引っかかって死んでしまいました。

残されたもう1羽の白鳥は、死んでしまった白鳥の死骸の近くに座り込んでしまいます。

▽New York Postのツイートより

高速鉄道の関係者らが線路から白鳥をおびき出そうとしても動かず、これにより列車23本に約50分もの遅延が発生。

関係者らはやむを得ず消防隊に出動要請を行い、この白鳥とパートナーの死骸は線路外に移動させられ、無事にフルダ川に放されました。

白鳥は親子・夫婦間の絆が非常に強いことで知られており、生涯連れ添うとされています。

野生のコアラが家に侵入、クリスマスツリーに登っていたところを家族が発見

南オーストラリア州アデレード近郊でこのほど、コアラが民家に侵入してクリスマスツリーによじ登っているところを家族が発見しました。

この家に住むアマンダ・マーコミック(Amanda McCormick)さんはこの”思いがけない装飾”を見たとき、最初は家族の誰かが飾り付けたぬいぐるみだと思ったそうです。

16歳のテイラー・マーコミック(Taylah McCormick)さんはこのときの様子をTikTokに投稿しました。

アマンダ・マーコミックさんはすぐさま地元のコアラ保護団体である「1300KOALAZ」に連絡を取りましたが、職員も最初はいたずら電話だと勘違いしたといいます。

クリスマスツリーによじ登っていたこの健康な若いメスのコアラは、ほどなくして家を訪れた職員によって保護され、家の前で放されました。

1300KOALAZの職員によると、コアラは見た目がたいへん可愛らしいものの、しばしば攻撃的になり長い爪で怪我を負うことがあるため、自分で動かさない方が良いそうです。

とはいえ、オーストラリアでは2019年にクイーンズランド州の民家でクリスマスツリーに体長約3mものニシキヘビが発見されるという出来事があったので、今回は文字通り”可愛らしい”出来事であったといえます。