北極圏で1週間以上も迷子になっていた犬を発見、砕氷船により救出に成功

このほど、北極圏を1週間以上も迷子になっていた飼い犬が発見されたとロシア国営メディアの「ロシア1」が報じました。

この「アイカ」は地元住民が飼っているもので、先月5月21日に家のドアが開いていて、外に飛び出したきり1週間以上も行方が分からなくなっていました。

ところが28日、砕氷船のアレクサンドル・サンニコフがオビ湾の石油基地に向かっていたところ、乗組員が氷原で真っ白な犬を目撃。

乗組員が地元住民たちと連絡を取ったところ、アイカという犬が行方不明であることが分かり、「連れて帰ってきてほしい」という飼い主の依頼を受けて乗組員らはアイカを救出しに向かいました。


Youtube 『Crew of “Alexander Sannikov” icebreaker rescues missing dog trapped on ice near Yamal』

はしごを降ろすとアイカは自ら乗船し、保護されたあとすぐにホバークラフトに乗せられ、無事に飼い主の元に送り届けられたといいます。

ジャンプしたクジラがボートに落下、1人が意識不明の重体――オーストラリア

オーストラリアで今月6日、2人が乗ったボートにジャンプしたクジラが直撃し、1人が軽傷、もう1人が意識不明の重体となっています。

事故が発生したのはオーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州の沖合で、事故に遭った39歳の父親と18歳の息子はこの日、釣りのために早朝から出掛けていました。

救助隊が救難信号を受信して駆け付けたところボートは大きく破損しており、39歳の父親は浸水した船で岸に戻ろうと試みていたそうです。

1人は意識不明の重体に

2人は救急隊によって間もなく病院に搬送され、39歳の父親が顔面に裂傷と脳震盪(のうしんとう)の症状がみられたほか、18歳の息子は頭と首に重傷を負い、依然として昏睡状態が続いているといいます。

事故が起きたときの詳しい状況については明らかになっていません。また、今回の事故を受けて家族らは治療費のためのクラウドファンディングを開始したといいます。

ボートの悲惨な状態が衝撃の凄まじさを物語っています。海洋当局は、今回の事故によりクジラも傷を負った可能性があるとして、野生生物局が保護団体と協力して観察を続けているといいます。

イスラエルで約1,000年前の鶏卵がほぼ完全な形で発見される

イスラエルの首都テルアビブの南にある町ヤブネで、このほど約1,000年前の鶏卵がほぼ完全な形で発見されたとイスラエルの考古学庁が発表しました。

この鶏卵は約1,000年前の汚水槽の発掘調査でみつかったもので、槽内にあった人の排泄物を含むやわらかい堆積物に埋もれる形で発見されたといいます。


イスラエルの考古学庁の公式facebookページより

専門家は「考古学における発掘調査では殻の厚いダチョウの卵は見つかることはあったが、鶏卵がほぼ完全な形で残っているのは初めてであり、世界的にも非常に珍しい」とコメントしています。


イスラエルの考古学庁の公式facebookページより

FBIが暗号メッセージアプリが入ったスマホを犯罪組織に配布して800人以上を逮捕することに成功

FBI(アメリカ連邦捜査局)はメッセージを暗号化させるアプリを搭載したスマホを犯罪組織に配布し、800人以上を逮捕することに成功したと発表しました。

「トロイの盾作戦」と呼ばれるこのおとり捜査はFBIとオーストラリア警察が2018年に共同で立案したもので、ANOMというメッセージを暗号化するアプリが搭載されたスマホを犯罪組織に流通させ、監視するというもの。

犯罪組織の構成員らは、犯罪計画をひそかに実行するためにこの「暗号スマホ」を利用していましたが、このスマホはFBIが開発したもので、そのやり取りはすべて当局に筒抜けでした。

この暗号スマホは当初50台しか売れなかったそうですが、犯罪組織の間でこの暗号化メッセージアプリの人気が口コミで広まり、2018年の作戦開始から世界100か国以上、300の犯罪組織に1万2,000台を配布し、800人以上を逮捕することに成功したといいます。

本作戦は暗号化されたネットワークへの潜入捜査としては過去最大級で、欧州刑事警察機構(ユーロポール)の副長官は「この作戦の成果はけた違いだ」とコメントしています。

Reference:How an informant and a messaging app led to huge global crime sting

ワシントンの気象レーダーに謎の影、大発生したセミの大群である可能性が指摘される

アメリカ・ワシントンで、気象レーダーが奇妙な影を捉えたとして米国立気象局(NWS)が画像を公開しました。

この影について、専門家らは17年ぶりに大発生したセミの大群である可能性を示唆していますが、意見が分かれているそうです。

気象レーダーが生物を捉える現象はこれまでにも報告されており、過去にはバッタや羽アリ、さらにはテントウムシの大群を捉えたことさえあります。

今回の現象について、昆虫学者であるジョージア大学のナンシー・ヒンクル氏(Nancy Hinkle)はCNNの取材に対し「セミは集団で群れたりせず、飛ぶのが苦手で木から木へと短い距離を飛ぶだけであり、高度かつ長距離の飛行はしない」と説明しており、レーダーに映ったのは別の昆虫であると指摘しています。

セミであってもなくても、気象レーダーに映るほどのこの大群は人々にとって恐ろしいものに違いないでしょう…

Reference:Cicada swarms in Washington, DC, appear to show up on the weather radar. Not everyone agrees