こちらは、カリフォルニア科学アカデミーの研究者であるLuiz A. Rochaさんが投稿したツイートです。
Benthic ctenophores (a.k.a. "Sea Peeps") hanging on a broken fishing line at 120m depth in the Philippines. These are amazing animals that we were lucky to keep in our #mesophotic exhibit for a few years, hope we can get more some day! pic.twitter.com/tIRwYvXT0A
— Luiz Rocha, PhD (@CoralReefFish) April 5, 2021
切れた釣り糸にくっついて並んでいるコトクラゲが、まるで干した洗濯物のようです。
コトクラゲ(Lyrocteris imperatoris)は、有櫛(ゆうしつ)動物門に属するクシクラゲ類の仲間で、様々なカラーバリエーションがあることで知られています。
他のクシクラゲ類とは異なり、通常のクラゲのように海中を浮遊せず、海底の岩やサンゴなどに付着して生活しています。
コトクラゲはうさぎの耳のような可愛い姿をしていることで知られています。
また、泳ぐために必要な櫛板(しつばん)は成体になると消失してしまいます。この櫛板は、同じクシクラゲ類のウリクラゲやカブトクラゲでは虹色に輝く帯として知られています。
学名の種小名である「imperatoris」は天皇に相当する意味があり、1941年に昭和天皇が江の島沖の水深70mの底生生物調査でこのコトクラゲを初めて発見したことに由来しています。