哺乳類

ブタ小屋に侵入したクマ、強烈な突進をくらいフェンスに叩きつけられる(動画)

先月17日、アメリカ・コネチカット州ニューミルフォードでクマが柵を乗り越えてブタ小屋に侵入するも、ブタに返り討ちに遭うという出来事がありました。

▽熊が侵入するのは1分30秒後あたりから。

クマが柵のなかに入った瞬間、待ち構えていたメアリーというブタに突進をくらいそのまま後方のフェンスに叩きつけられました。その様子はまるで金網デスマッチのよう。

クマは追撃を避けるためにまわりながら後退しますが、ここで小屋の奥からオス豚のヘミーが登場。強烈な突進を避けるために自らフェンスの端へ追い込まれてしまいました。

分が悪いと判断したクマは急いでフェンスを登って逃げました。そこに追い打ちをかけるように威嚇するヘミー。飼い主のレベッカさんによると、このヘミーは自分の影にすら怯えることがあるのだそう。

もはやクマが何をしにきたのか分かりませんが、ここにクマが来ることは二度とないでしょう。

がんになりにくいハダカデバネズミ、発がんさせようとしても発症しない――広島大学ら研究チーム


A Face Only a Naked Mole Rat Queen Could Love… flickr photo by John Brighenti shared under a Creative Commons (BY) license

ハダカデバネズミはアフリカのサバンナの地下に生息するマウスと同程度の大きさのげっ歯類です。最大寿命は37年以上の「最も長寿なげっ歯類」で、がんをはじめ老化に伴うさまざまな病気になりにくいことが知られており、このハダカデバネズミががんに罹ることはほとんどありません。

熊本大学、東京大学、広島大学、岩手医科大学、日本医療研究開発機構などの合同研究チームは、ハダカデバネズミがどれだけがんに強いのかを調べるために、3-メチルコラントレン、またはDMBA/TPAの2種類の発がん剤を使って人為的にがんを発生させる実験を行いました。

その結果、なんと2年以上に渡って投与してもがんになったハダカデバネズミは1匹もいなかったといいます。また、皮膚がんの原因となる紫外線を照射させる実験を行っても結果は変わりませんでした。

研究者らが詳しく調べた結果、どうやら発がん剤を投与されると一般的なマウスと同じようにDNAが傷ついたり細胞死が起きたりはするものの、そのときに起きる発がんを促進する炎症応答がハダカデバネズミでは低く抑えられていたといいます。

ハダカデバネズミのがんになりにくい性質の解明が進めば、もしかしたら私たちヒトも同様にがんを”克服”できるかもしれません。

【研究成果】がん耐性齧歯類ハダカデバネズミの化学発がん物質への強い発がん耐性を証明~炎症抑制を介したがん耐性機構の一端を解明~ – 広島大学

猫アレルギーの人でも大丈夫な猫をつくり出す研究が進行中

バイオテクノロジー企業InBioをはじめとするアメリカの合同研究チームはこのほど、猫アレルギーの原因となるタンパク質の産生を阻害して低アレルギー性の猫を作る研究について発表しました。

猫アレルギーのおもな原因は猫の「Fel d 1」というたんぱく質です。これが猫の唾液や毛に含まれており、猫アレルギーの人が吸い込むとくしゃみや鼻水、喘息や目の充血やかゆみなどの症状を引き起こします。

しかしなぜ猫が「Fel d 1」を生成するのかについてはまだよく分かっておらず、猫の品種によってもその生産量にはばらつきがあることから、猫にとって必須ではなく、無くても健康上問題ないと考えられています。

これに注目したバイオテクノロジー企業InBioをはじめとするアメリカの合同研究チームは、遺伝子改変技術を用いてこの「Fel d 1」の産生に関わる遺伝子を削除する研究に取り組んでおり、このほど研究成果が発表されました。

将来的にはアレルゲンとなる「Fel d 1」をほとんど、あるいは全く産生しない猫をつくることを目指していますが――猫の健康上なにも問題がないとしても、人間の都合の良いように猫を作り変えるのはいかがなものでしょうか…

Reference:Evolutionary Biology and Gene Editing of Cat Allergen, Fel d 1

トルコの牧場で1つ目のヤギが産まれる――トルコ・キリス県

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トルコ南部のキリス県ゲクムサ村の牧場で先月、一つ目のヤギが産まれたとDAILY STAR誌が報じました。

牧場を営むアフメット・カルタル(Ahmet Kartal)さんは、25年間ものあいだ畜産業に携わっていましたがこのような出来事は初めてなのだそう。

このヤギは眼球が入る穴(眼窩)が一つしかなく、その中に2つの眼球がある頭蓋骨の形成異常奇形で、耳の異常発達および鼻の発育不全がみられるといいます。

通常、このようなヤギが産まれた場合は数日で死んでしまうか、しばしば感情的に処分してしまうことがありますが、農場主のカルタルさんは「命を救ってほしい」と地元当局に訴えており、DAILY STAR誌には仔ヤギを抱っこする写真が掲載されています。

恐らく長生きすることは難しく、成長できたとしても異常形成による苦痛が伴う恐れがありますが、それでも他のヤギと変わらない愛情を注ぎ大事に扱うカルタルさんの想いが感じられます。

不機嫌なゾウが水場のカバを手当たり次第に追い出す

クルーガー国立公園で撮影された不機嫌なゾウが、水場にいるカバを手当たり次第に追い出そうとする動画が、アフリカの野生動物チャンネル『Latest Sightings』に投稿されています。

この動画を撮影した元警備員のゴードン・クランドウェルさんは50年以上も保護区を訪れていますが、こんな光景はみたことがないのだそう。

”地上最強の動物”とも目されているカバに対して、鼻を振り回し、鳴き声をあげながら攻撃していきます。たとえそれが小さな赤ちゃんでも容赦はしません――

カバがいそいそと逃げる様子をみるとやはりゾウの方が強そうに思えますが、荒ぶるゾウをわき目に、追い払うそばから次々と水のなかへと戻っていくカバこそまさしく”地上最強”かもしれません。