犬・猫

ボリビアで行われたプロサッカーの試合に犬が乱入、ロイターが報じる

去年12月24日、南米ボリビアの南部にあるポトシで行われたサッカーの試合中に犬が乱入する出来事があったとロイターが報じました。

ナシオナル・ポトシ(Nacional Potosi)とザ・ストロンゲスト(The Strongest)によるプロサッカーの試合中、スパイクをくわえた犬がフィールドに乱入し、上機嫌な様子で駆け回ります。

人懐っこい犬でしたが、連れ出そうとする選手たちにささやかな抵抗をみせ、試合は約3分もの間中止を余儀なくされました。

最後はザ・ストロンゲストに所属するラウル・カストロ選手がようやく犬を確保し、ピッチの外へと連れ出しました。カストロ選手はのちに、”カチート(Cachito)”と呼ばれるこの犬を引き取ったといいます。


Youtube Reuters 「Uninvited guest: Dog invades Bolivian soccer match」

イタリア・サルデーニャ島で緑色の体毛を持った子犬が生まれる

イタリア・サルデーニャ島でこのほど、緑色の体毛を持った子犬が生まれるという出来事がありました。この子犬は、体毛の淡い緑色にちなんで「ピスタチオ」と名付けられたといいます。

今年9月、サルディーニャ島で放羊業を営んでいる男性の家で、スペラッキアという雑種犬が5匹の子犬を生みました。このうち4匹は母親と同じ白色でしたが、なんとそのなかの1匹は緑色で、飼い主の男性はとても驚いたといいます。


Youtube Inside EditionPuppy Born With Green Fur Named Pistachio

なぜ毛の色が緑色になったのか?

これは子犬が子宮にいるときに、緑色の色素として知られるビリベルジンにさらされることによって生じたものと考えられています。

ビリベルジンは赤血球のヘモグロビンの分解過程で生じる胆汁色素で、淡緑色のあざや、乳児にみられる緑便の原因色素としても知られています。

[alert title=”エピネシス・コラムズ”]ミドリチトカゲの血液が緑色であるのは、このビリベルジンによるものです。[/alert]

ピスタチオくんの体毛が緑色なのは、母親の胎盤から多くのビリベルジンが分泌されたか、あるいはピスタチオくんが子宮内で多くのビリベルジンを含んだふんを排出したために染色したものと考えられており、いわばアザラシにおける「イエローコート」のように一時的ものとされています。

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緑色の犬が生まれた例は他にも

緑色の犬が生まれたのは今回が初めてではありません。例えば2005年にはアメリカ・カリフォルニア州で緑色のゴールデンレトリバーが生まれ、「ワサビ」と名付けられました。

2012年にはイギリスで緑色のラブラドールレトリバー「ハルク」が誕生しており、2014年にはスペインで緑色の雑種犬「ハルク」が誕生しました。

2017年にイングランドで生まれた緑色のラブレドールレトリバーは、映画『シュレック』のフィオナ姫にちなんで「フィフィ」と名付けられ、さらにその数か月後にはスコットランドで緑色のゴールデンレトリバーが生まれ、「フォレスト」と名付けられています。

また、今年においても1月にアメリカ・ノースカロライナ州で緑色のジャーマンシェパードが生まれ、「ハルク」と名付けられました。

どうやら、緑色の子犬の名前としてはマーベル・コミック作品に登場する、緑色の肌をしたヒーロー・キャラクター「ハルク」が定番化しつつあるようです。次はいったいどんな名前が付けられるのでしょうか。

飼い主である男性は子犬をすべて里親に出す予定でしたが、緑色のピスタチオくんは一家のもとに残し、大切に育てていく予定だそうです。

飛行中にまさかの猫が登場、パイロットも思わず二度見

自由気まま、そして予測不可能な猫の行動に、思わず驚いたことのある人は多いのではないでしょうか。フランス領ギアナでパイロットのインストラクターをしているRomain Jantot氏もその一人です。

2015年のある日、いつものように準備を行い、女性客を乗せて離陸した直後、彼は驚くべき光景を目の当たりにしました。

動画の0:38 時点から、画面右端で何かが動きます。

Youtube romain jantot 『Remove cat before flight』より

その正体はなんと猫でした。強風に当たりながらも、助けを求めるように運転席のほうに顔を出します。

Youtube romain jantot 『Remove cat before flight』より

動画のちょうど 1:00 時点でRoman氏が、”そこにいるはずのないもの”に気付き、思わず二度見してしまいます。

Youtube romain jantot 『Remove cat before flight』より

動揺はしたものの、Roman氏は女性に猫がいること、飛行場に引き返すこと、そして猫には手を伸ばさないことを冷静に伝えます。猫も専用手すり(?)に掴まりながら大人しくじっとしています。

Youtube romain jantot 『Remove cat before flight』より

無事に着陸し、猫を保護しようとするRoman氏。猫の毛は強風でボサボサになってしまいました。

Youtube romain jantot 『Remove cat before flight』より

猫は翼の”内側”にいたため、フライト前のチェックでは見逃してしまったものの、おかげで猫は終始無事でした。

もちろん、猫をはじめ、命に関わるような重大な事故に繋がりかねない事態ではありましたが、冷静な2人と1匹のおかげで無事に不運を乗り切りました。猫はとても元気だったとのことです。

絶滅と思われていた”歌う犬”、ニューギニア・シンギング・ドッグの野生個体を発見

NEW GUINEA SINGING DOG
NEW GUINEA SINGING DOG flickr photo by cuatrok77 shared under a Creative Commons (BY-SA) license

野生では絶滅したと思われていた、希少種「ニューギニア・シンギング・ドッグ」の仲間がニューギニア島に生息しているという調査結果が、8月31日にアメリカ科学アカデミー紀要で発表されました。

ニューギニア・シンギング・ドッグはもっとも古い犬種の一つで、オオカミを家畜化する過程でヒトにより改良されたもっとも初期の特徴を備えており、オーストラリアのディンゴなどとは近縁の関係にあります。もともとは人に飼育されて改良された家畜でしたが、やがて逃げ出して野生化しました。

参考記事
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歌う犬、ニューギニア・シンギング・ドッグ

この犬の特徴はなんといっても歌うこと。ときに数頭~数十頭が集まり、特徴的な遠吠えを行います。

また、関節や脊柱が極めて柔軟であり、猫のように高い所に飛び乗ることができます。

現在は保護施設や動物園で約200頭が飼育されていますが、どの個体も1970年代に捕獲された野生のシンギング・ドッグの子孫で、近親交配がかなり進んでいるのが現状です。こうした状況では有害な遺伝子の蓄積が起きるため、長期化すると大きな問題になります。

ハイランド・ワイルド・ドッグ

野生のニューギニア・シンギング・ドッグは半世紀にわたって目撃されていませんでしたが、2016年になってニューギニア島西部の高地で、探検隊が野生の犬15頭を発見しました。

「ハイランド・ワイルド・ドッグ」と名付けられたこの犬は、もしかしたらニューギニア・シンギング・ドッグの祖先かもしれないと考えた研究者らは、2年後に再び同地を訪れて調査を行いました。

3頭のハイランド・ワイルド・ドッグから採取された血液からDNAを調べた結果、一致こそしなかったものの、現在までに確認されているどの犬種よりもニューギニア・シンギング・ドッグに遺伝子配列が近いことが明らかになりました。この差異は、物理的に数十年間離れていたことや、飼育個体の近親交配による影響であると推測されています。

研究者らは、このハイランド・ワイルド・ドッグと飼育個体のニューギニア・シンギング・ドッグを交配させて、いずれは本来のニューギニア・シンギング・ドッグを取り戻したいと語っています。

エレベーターで起きる犬の宙吊り事故、居合わせた男性が救助に成功

犬のエレベーター事故

このほどアメリカ・テキサス州のヒューストンで、リードで繋がれた犬が上昇するエレベーターに引っ張られそうになったところを、偶然居合わせた男性がギリギリのところで救助するという出来事があった。

27歳のジョニー・マティス(Johnny Mathis)氏は仕事を終え、エレベーターに乗って地下の駐車場から1階の自宅へと降りた。すると、入れ違いにポメラニアンを連れた女性がエレベーターへ乗り込んできた。マティス氏はその可愛らしいポメラニアンを横目で見ながら、帰宅しようとする。

このとき、女性はエレベーターのボタンを操作していたため、背後でポメラニアンがエレベーターに乗りそびれてしまったことに気付かなかった。ドアが閉まり、エレベーターが上昇をはじめると、犬に付けられていたリードがどんどん上へと持ち上がる。このままでは、上昇するエレベーターに引っ張られてリードで首が締まってしまうところだ。

一部始終を見ていたマティス氏は事態をいち早く察知し、急いでポメラニアンの元へと駆けつけ、リードを外しにかかった。これ以上リードが引っ張られないように力一杯に引き留めながら、リードの金具部分を探りあて、見事救助に成功する。外れたリードはそのままエレベーターへと吸い込まれていった。飼い主の女性はこの救出劇のさなか、エレベーターの外で起きているであろう最悪の事態を想像して取り乱し、泣き叫んでいたという。

動揺しながらも恐るおそる1階へと降りてきた女性を、マティス氏と無事だったポメラニアンが出迎えた。女性はマティス氏に感謝を伝え、それでも感情を抑えきれていない様子であったという。その翌日、マティスさんは事情を説明して管理事務所へ。事故防止啓発のために防犯カメラの映像をTwitterに投稿した。

エレベーターで起きる犬の宙吊り事故

このような話は決して珍しくない。過去にも同じような場面で、居合わせた人が犬を救助したという例がいくつも報告されている。

▼男性が救助に成功します。

▼犬が自力で逃げ出し、事なきを得ました。

▼犬は助かりますが、ショッキングな映像です。苦手な方が閲覧される際はご注意ください。
Dog flies to ceiling, nearly strangled by elevator

中国では2016年に80代の老人が、エレベーターに飼い犬が乗っていると思い込んだまま扉を閉め、犬が窒息死してしまう出来事があった。さらに、こうした事故で危険なのは飼い犬だけではない。

国内でも起きている犬の宙吊り事故

2002年には愛知県で大型犬を連れた女性がエレベーターに乗った際に、犬がホールに取り残されたままエレベーターが上昇し、鎖を持っていた左手がそのまま引っ張られ、手首に重傷を負った。

さらに2006年では東京都で95歳の女性がエレベーターに乗って10Fに向かう途中、乗り合わせた男性につられて飼い犬が8Fの外に出た。女性は犬をエレベーター内に引き戻そうとしたが、扉が閉まってエレベーターはそのまま上昇した。女性は指にリードを巻き付けていたために、そのまま引っ張られるように指が巻き込まれて指4本を切断するという事故が起きている。

これらの報告には犬の安否までは記載されていないが、リードを握っていた手に重傷を負うような大きな力が働いているため、犬たちがどうなってしまったのかは明らかだろう。人によっては、手首を失うよりも悲しい結果になりかねない。

今回の事故は、犬がエレベーターにしっかりと乗っていることを確認しなかった飼い主の不注意はもとより、長すぎるリードも問題だった。皮肉にも、長すぎるリードによって犬は助かることになったが、これではエレベーターの宙吊り事故に限らず、交通事故などの他の事故にも見舞われかねない。エレベーターに乗るときは同乗者への配慮も兼ねて、リードを短く持つか、小型犬では抱えて乗る方が確実だろう。