犬・猫

猫アレルギーの人でも大丈夫な猫をつくり出す研究が進行中

バイオテクノロジー企業InBioをはじめとするアメリカの合同研究チームはこのほど、猫アレルギーの原因となるタンパク質の産生を阻害して低アレルギー性の猫を作る研究について発表しました。

猫アレルギーのおもな原因は猫の「Fel d 1」というたんぱく質です。これが猫の唾液や毛に含まれており、猫アレルギーの人が吸い込むとくしゃみや鼻水、喘息や目の充血やかゆみなどの症状を引き起こします。

しかしなぜ猫が「Fel d 1」を生成するのかについてはまだよく分かっておらず、猫の品種によってもその生産量にはばらつきがあることから、猫にとって必須ではなく、無くても健康上問題ないと考えられています。

これに注目したバイオテクノロジー企業InBioをはじめとするアメリカの合同研究チームは、遺伝子改変技術を用いてこの「Fel d 1」の産生に関わる遺伝子を削除する研究に取り組んでおり、このほど研究成果が発表されました。

将来的にはアレルゲンとなる「Fel d 1」をほとんど、あるいは全く産生しない猫をつくることを目指していますが――猫の健康上なにも問題がないとしても、人間の都合の良いように猫を作り変えるのはいかがなものでしょうか…

Reference:Evolutionary Biology and Gene Editing of Cat Allergen, Fel d 1

自動給餌機の音がすると爆速で駆け付ける猫

猫は、人間はもちろん犬よりも聴覚が優れているとされており、かすかな物音でも察知することができますが、「察知能力があまりに高すぎる猫」がTikTokで投稿され話題になっています。

カナダ・オタワに住んでいるTikTokユーザーの@couvieandkittyさんが飼っている黒猫のビーノ(beano)は、家に設置してある自動給餌機の音が聞こえると、たとえ遊んでいようが寝ていようが、脊髄反射で反応し爆速でエサに駆けつけるのだそう。

飼い主が帰ってきたときも、同じ反応をしてくれると嬉しいのですが…

火葬したはずの猫がなぜか1週間後に家に戻ってくる――イギリス

先月、イギリスで火葬したはずの飼い猫が家に戻ってくる出来事があったと英国放送協会BBCニュースが報じました。

イギリス・チェシャー州ウォリントン市在住のレイチェル・フィッツシモンズさんは16歳の飼い猫「フランキー」を飼っていましたが、先月19日から行方が分からなくなり、どれだけ探しても見つけることができなかったそうです。

その数日後、レイチェルさんは家の近くの高速道路で猫の死体を発見。

道路のスタッフサービスに連絡を取り、レイチェルさんのもとへ帰ってきた猫はそのまま家族に見守られながら火葬され、レイチェルさんは遺骨を家に持ち帰りました。

レイチェルさんたち家族はきっと居た堪れない思いだったに違いありません。特に7歳の息子のレミーくんにとっては耐え難い出来事だったでしょう。

しかしその1週間後、なんと火葬されたはずの猫がひょっこり姿を現しました。どうやら、火葬をしたのはフランキーにそっくりの猫だったようです。

レイチェルさんたちがどんな壮絶な1か月を過ごしたか、フランキーは知るよしもないでしょう。現在はレミーくんの寝室で一緒によく寝ているそうです。

Reference:Family’s shock as cat they thought they had cremated comes home

救急車で搬送される飼い主を追いかけ、病院まで付いてくる犬が話題に――トルコ・イスタンブール

今月2日、トルコで飼い主を乗せた救急車を病院まで追いかけた犬が撮影され、大きな話題になっています。

 
 
 
 

トルコ・イスタンブールにあるプリンスィズ諸島のブユカダ島で、ゴールデンレトリバーの飼い主の女性が体調を崩し、救急車が呼ばれました。


Youtube『What a dog!: Loyal Dog chases ambulance taking sick owner to hospital』

飼い主と一緒にゴールデンレトリバーも救急車に乗り込もうとしますが、衛生上の問題から関係者の女性によって降ろされ、同乗を拒否されてしまいます。


Youtube『What a dog!: Loyal Dog chases ambulance taking sick owner to hospital』

心配そうに見つめるゴールデンレトリバー。不安な様子が表情から伝わってきます。


Youtube『What a dog!: Loyal Dog chases ambulance taking sick owner to hospital』

救急車が走り出すと一生懸命に走って付いてきました。細い道路であることもあり、救急車もそれほど早く走れなかったようです。


Youtube『What a dog!: Loyal Dog chases ambulance taking sick owner to hospital』


Youtube『What a dog!: Loyal Dog chases ambulance taking sick owner to hospital』

結局、ゴールデンレトリバーは病院までたどり着き、病院の入り口まで飼い主を見届けました。強い信頼関係と絆が感じられます。

はやく元気になった飼い主とまた一緒に遊べるといいですね。

北極圏で1週間以上も迷子になっていた犬を発見、砕氷船により救出に成功

このほど、北極圏を1週間以上も迷子になっていた飼い犬が発見されたとロシア国営メディアの「ロシア1」が報じました。

この「アイカ」は地元住民が飼っているもので、先月5月21日に家のドアが開いていて、外に飛び出したきり1週間以上も行方が分からなくなっていました。

ところが28日、砕氷船のアレクサンドル・サンニコフがオビ湾の石油基地に向かっていたところ、乗組員が氷原で真っ白な犬を目撃。

乗組員が地元住民たちと連絡を取ったところ、アイカという犬が行方不明であることが分かり、「連れて帰ってきてほしい」という飼い主の依頼を受けて乗組員らはアイカを救出しに向かいました。


Youtube 『Crew of “Alexander Sannikov” icebreaker rescues missing dog trapped on ice near Yamal』

はしごを降ろすとアイカは自ら乗船し、保護されたあとすぐにホバークラフトに乗せられ、無事に飼い主の元に送り届けられたといいます。