生命科学

がんになりにくいハダカデバネズミ、発がんさせようとしても発症しない――広島大学ら研究チーム


A Face Only a Naked Mole Rat Queen Could Love… flickr photo by John Brighenti shared under a Creative Commons (BY) license

ハダカデバネズミはアフリカのサバンナの地下に生息するマウスと同程度の大きさのげっ歯類です。最大寿命は37年以上の「最も長寿なげっ歯類」で、がんをはじめ老化に伴うさまざまな病気になりにくいことが知られており、このハダカデバネズミががんに罹ることはほとんどありません。

熊本大学、東京大学、広島大学、岩手医科大学、日本医療研究開発機構などの合同研究チームは、ハダカデバネズミがどれだけがんに強いのかを調べるために、3-メチルコラントレン、またはDMBA/TPAの2種類の発がん剤を使って人為的にがんを発生させる実験を行いました。

その結果、なんと2年以上に渡って投与してもがんになったハダカデバネズミは1匹もいなかったといいます。また、皮膚がんの原因となる紫外線を照射させる実験を行っても結果は変わりませんでした。

研究者らが詳しく調べた結果、どうやら発がん剤を投与されると一般的なマウスと同じようにDNAが傷ついたり細胞死が起きたりはするものの、そのときに起きる発がんを促進する炎症応答がハダカデバネズミでは低く抑えられていたといいます。

ハダカデバネズミのがんになりにくい性質の解明が進めば、もしかしたら私たちヒトも同様にがんを”克服”できるかもしれません。

【研究成果】がん耐性齧歯類ハダカデバネズミの化学発がん物質への強い発がん耐性を証明~炎症抑制を介したがん耐性機構の一端を解明~ – 広島大学

釣りをしていた台湾の男性が龍涎香を発見、推定価格はなんと約2,200万円

台湾に住む男性が浜辺で釣りをしている際に、非常に貴重な香料として知られる龍涎香(りゅうぜんこう)を発見しました。推定価格は600万ニュー台湾ドル、日本円に換算するとなんと約2,200万円にも相当します。

今年3月、台湾の蘭嶼(らんしょ)島に住んでいるリー氏は、浜辺で強い香りを放つ塊を発見しました。


蘭嶼 Day 1 flickr photo by othree shared under a Creative Commons (BY) license
台湾・蘭嶼の海岸。

彼はこの塊がもしかしたら「龍涎香」ではないかと考えました。龍涎香はマッコウクジラなどの体内で生成される油質の結石で、1gあたり数千円以上にもなる貴重な香料です。

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リー氏はさっそく、調べた情報をもとに、熱した針を塊に突き刺さすという簡単なテストを行いました。すると、この塊からはとても良い香りの煙が出たそうです。

確証を得たリー氏は、この塊のサンプルを台湾の国立大学である国立高尾大学に送って詳しく調べてもらいました。大学の研究者らが核磁気共鳴分光法により調べた結果、やはり本物の龍涎香であることが確認されたといいます。

1gあたり数千円以上にもなる龍涎香ですが、リー氏が発見した龍涎香の重量はなんと約4kg。現地メディアは、この龍涎香が日本円にして推定2,200万円以上にもなると発表しました。

リー氏は売却して得たお金を、家族のために使いたいとコメントしています。