霊長類

まさにインド。サルが空港のラウンジでビュッフェを楽しむ姿が撮影される(動画)

インドのニューデリーにあるインディラ・ガンディー国際空港で、サルが空港ラウンジのサービスを”利用”している様子が撮影されました。

この動画は2018年に撮影者が出張でインドに訪れ、乗り継ぎのため空港のラウンジで次のフライトを待っていた時に偶然撮影されたもので、サルがテーブルの上を次から次へと飛び移り、ラウンジのサービスをビュッフェスタイルで楽しんでいる様子が映っています。


youtube 『Monkey Enjoys Delicious Samples at Airport Lounge』

人に囲まれても全く慌てる様子のないサル。もしかして常連なのでしょうか。

しばらくするとサルはバナナを口にくわえ、自販機を軽々と乗り越えて仕切りの上に飛び移りました。見晴らしのよい場所で最後まで快適なラウンジサービスを堪能したようです。

ヒヒがライオンの赤ちゃんを抱えて毛づくろい、まるで『ライオン・キング』のようだと話題に(動画)

2020年に投稿された、ヒヒがライオンの赤ちゃんを抱える動画が、まるでディズニー映画の『ライオン・キング』のワンシーンのようだと話題になりました。

この動画は2020年2月にクルーガー国立公園の情報を発信する「Kruger Sightings」により投稿されたもので、このオスのヒヒはライオンの赤ちゃんを抱えて木に登ると毛づくろいをはじめました。

ただし、実際には「誘拐」とも言うべき行為であり、私たちが想像するような美しい話ではないようです。この物語の結末は、そう無理に知る必要はないでしょう。

サルも不公平に腹を立てる?――もし一方のサルにだけご褒美に美味しい食べ物を与えたら

ヒトはあらゆる不公平に対してしばしば腹を立てますが、サルの場合はどうでしょうか?
エモリー大学の動物行動学者・霊長類研究者のフランス・ドゥ・ヴァール氏は、オマキザルを使ってある実験を行いました。

同じ群れの出身で顔見知りの2匹のオマキザルに「貰った石を再び返す」という簡単な課題をこなしてもらい、石を返すとご褒美としてキュウリが貰えます。

しかし、一方のオマキザルだけに美味しいブドウを与えると、どのような反応を示すのでしょうか?

最初は喜んで食べたキュウリでしたが、もう一方がブドウを貰っていると知った後では不満を爆発させます。
「こんなのいらない!」と言わんばかりに試験者にキュウリを投げつけ、「なんでだよ!」と言わんばかりに窓を揺らし、台を叩きました。

かわいそうですが、あからさまな反応についつい笑ってしまいます。ところで、ブドウを受け取った方のオマキザルはどんな気持ちだったのでしょうか?

この実験には大きな反響があり、一部の人類学者や経済学者、哲学者から否定的な意見が多く寄せられました。なかには、「もしブドウを与えられた方のサルが食べるのを拒絶したと言うのなら、サルも公平の感覚があると認めよう」という意見もありました。

これについては興味深いことに、共同で研究を行っていたジョージア州立大学のサラ・ブロスナン氏が同じ実験をチンパンジーで行ったところ、一部のペアではパートナーがブドウを貰うまで、ブドウの受け取りを拒否し続けたといいます。

こうした実験を通して、私たち人間の本質が見えてくるかもしれません。

Reference:Moral behavior in animals -TED-