タコやコウイカは周囲の環境にあわせて体の色を変化させる擬態能力を持つことが知られていますが、このほどツツイカも体の色を変化させる能力があることを沖縄科学技術大学院大学の研究者が偶然発見しました。
#OIST の研究チームは、ツツイカが捕食を避けるために背景に擬態する能力を持つことを示す驚くべき映像を捉えました。ツツイカにおいてこの能力が報告されたのは、今回が初めてです。
プレスリリースはこちらから https://t.co/JjI9ZT2xTl @NaturePortfolio @SciReports pic.twitter.com/UAgh39F3gV— 沖縄科学技術大学院大学 (@OISTja) April 4, 2022
イカ大きく分けてコウイカ類とツツイカ類に大別することができますが、ツツイカの多くは外洋に生息しており、飼育が難しいため擬態能力の研究についてはこれまでコウイカやタコが研究対象となっていました。しかし2017年に沖縄科学技術大学院大学の研究チームはツツイカの仲間であるアオリイカの長期飼育に成功し、観察実験を行うことができるようになりました。
そしてある日、研究者らが水槽に生えた藻を除去する清掃を行っていると、藻を除去した場所とそうでない場所ではアオリイカが体色を変化させていることに気付いたといいます。
論文の特筆者はプレスリリースで「これは実に驚くべき反応で、そしてこの能力にこれまで誰も気づかなかったことにも未だに驚いています。」とコメントしています。
Reference:第3の頭足類ツツイカが背景に合わせて体色を変化させることを初めて記録 – OIST