発酵した古い梨を食べて酔っぱらうリス、完全な酩酊状態に――アメリカ・ミネソタ州

アメリカ・ミネソタ州に住むケイティ・モーロックさんは、家にやってくるリスに「リル・レッド」という名前をつけ、しばしばおやつを与えていました。

2020年11月のある日、ケイティ・モーロックさんは冷蔵庫にあったナシと穀物をおやつとして準備しましたが、おやつを食べた後のリル・レッドは少し様子がおかしいことに気付きました。

なぜか倒れそうなほどにのけ反りながらおやつを食べるリル・レッド。再び皿に向かっては、おやつを手に取って食べますが、どうしてものけ反ってしまうようです。

どうやら、おやつのために取って置いた梨は古かったようで、発酵により糖が分解されてアルコールが生成されていたようです。リル・レッドは梨を食べて完全に酔っぱらってしまいました。


Youtube PiggyGirl2010 Drunk squirrel, because…2020.

ぼーっとして倒れそうになりますが、時々ハッとなって我に返り、皿にしがみつきます。自然界では動物が発酵した果物を食べて酔ってしまうことはそう珍しくありませんが、ここまで酩酊状態になっても大丈夫なのでしょうか?

心配になってさらに近づくケイティ・モーロックさん。なんと、あの状態になってもまだおやつを食べ続けます。モーロックさんがリル・レッドに声をかけると、元気そうに木の枝を登っていきました。モーロックさんが外に出た後、おやつにあった梨はすべて取り上げたそうです。

もしかしたら気持ちよく酔っていただけかもしれませんが、野生動物にエサを与える方法や、与えるものに関しては十分に注意する必要がありそうです。

おじいちゃんコウモリの日課、飼育員に抱えられながら施設内を飛び回る(動画)

アメリカ・テキサス州のコウモリ保護施設にいるおじいちゃんコウモリを紹介した動画がSNSで拡散され、大きな話題となっています。


THE DODO 『33-year-old bat loves to curl around his mom’s arm and fall asleep』

ウェザーフォードのバットワールドサンクチュアリで飼育されているインドオオコウモリ「スタトラー」は非常に高齢で、なんと現在の年齢は33歳。飼育下では最も長生きしているインドオオオコウモリではないかと言われています。

そんなスタトラーの日課は施設内の散歩。

片目が見えておらず、加齢によるさまざまな症状を抱えているこのスタトラーはもう自力で飛ぶとはできませんが、飼育員に抱えられながら、若いコウモリにも負けないくらい元気よく翼を動かしてパタパタと飛び回ります。

コウモリでもやはり、高齢になってからの運動は大切なようですね。どうかもっと永く、幸せな日々が続きますように。

立ち上がると2m以上にもなる世界一背の高い犬「フレディ」が亡くなる――ギネス・ワールド・レコーズ

このほど、ギネス・ワールド・レコーズで「世界一背の高い犬」に認定されていたグレートデンの「フレディ」が亡くなったと、飼い主のクレア・ストーンマンさんがインスタグラムで報告しました。


Freddy, the world’s tallest dog, dies aged 8 -GUINNESS WORLD RECORDS-

このフレディはイングランド・エセックス州に住むクレア・ストーンマン氏の飼い犬で、ギネス・ワールド・レコーズによると体高(地面から背中までの高さ)は103.5cm、後ろ足で立ち上がると2m26cm(ギネス非公式)もあったといいます。

アメリカンケネルクラブによるとグレートデンの寿命は8~10年ほどとされており、8歳で亡くなったフレディは天寿を全うしたようです。

かつてフレディは兄弟のなかで一番小さく、母犬から母乳をもらうことさえできなかったため、クレア・ストーンマンさんは数週間早くに引き取ったそう。

ギネス・ワールド・レコーズの取材に対して「涙が止まらない」と語るクレア・ストーンマンさん。”フレディは私の人生そのものでした”――

クレア・ストーンマンさんのInstagramやFacebookには多くのファンが集まり、追悼コメントが寄せられました。

[alert title=”エピネシス・コラムズ”]ギネス・ワールドレコーズによると、記録史上最も背の高い犬はアメリカ・ミシガン州オトセゴのグレートデン「ゼウス」で、体高はなんと111.8cmもありました。これは平均的なロバとほぼ同じです。[/alert]

reference:
Freddy, the world’s tallest dog, dies aged 8 -GUINNESS WORLD RECORDS-

Freddy the Great Dane, the tallest dog in the world, has died -CNN-

希少な雌雄モザイクのヤママユガを岡山県の高校生が発見――倉敷市立自然史博物館

2019年9月、岡山県の高校生が雌雄モザイクの蛾を発見し、先月12月にむし社が発行する昆虫の専門誌『月刊むし』に掲載されました。

発見したのは岡山県倉敷市・赤磐市に在住の倉敷青陵高校1年生、山田 洋平さん。山田さんは赤磐市にある惣分川で父とドジョウを探していたときに、近くの雑木林で5mほどの高さに止まっていた雌雄モザイクのヤママユを発見し、網で捕らえたといいます。

雌雄モザイクとは1つの個体中にオスの特徴とメスの特徴が混在してみられる現象で、山田さんは一目みてすぐに雌雄モザイクの個体であると直感したそうです。


ksb5cn KSB瀬戸内海放送『男子高校生が発見、雄と雌が混在した「ヤママユ」 倉敷市立自然史博物館で標本展示 岡山』

このヤママユガは体の左右半分で色がはっきり分かれており、右側がオスの特徴である暗褐色の翅、左側がメスの特徴である黄土色の翅を持っていました。また、右側だけメスのフェロモンを感知するための幅広い櫛歯状の触角が備わっています。

倉敷市立自然史博物館の研究者らによると、昆虫の雌雄型は10~20万匹に1匹程度と非常に珍しく、ヤママユガの雌雄型の報告はこれまでに3例ほどしかないといいます。

同個体は雌雄の特徴が左右ではっきり分かれており、傷みもほとんどありませんでした。生物観察や標本作りが得意であるという山田さんは報道局のインタビューに対して、今後も珍しい生き物探しに挑戦していきたいと語っています。

この標本は倉敷市立自然史博物館に寄贈されました。