1週間に1時間の筋トレで病気や死亡のリスク減少、ただし2時間以上でリスク増大の可能性

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東北大学をはじめとする研究者らは、週に30~60分の筋肉トレーニングによって病気や死亡のリスクを減らせる一方で、週140分以上の筋肉トレーニングで逆にリスクが高まる可能性があることを明らかにしました。

筋トレ(筋肉トレーニング)は文字通り、筋肉量および筋力の向上を目的とした運動のことです。近年は新型コロナウイルス感染症の流行を受け、自宅でも簡単にできる運動として筋トレをはじめる人々が増えていますが、筋肉をつける以外にもどのように健康に影響を与えているのかよく分かっていませんでした。

東北大学、早稲田大学、九州大学の研究者らは、これまでに公表された1,252件もの研究結果を収集して分析した結果、筋トレを実施すると心血管疾患やがん、糖尿病、総死亡のリスクは10~17%減少し、これらは週30~60分の筋トレで最も効果的であったといいます。

ただし、週130分~140分以上の筋トレを行うと、糖尿病以外ではリスク低下の効果がなくなるばかりか、逆にリスクが増大することも新たに明らかになりました。

リスク低下が最大となる週60分という時間は、毎日の隙間時間でも十分に行えるので、日頃の運動に加えて始めてみると良いかもしれません。

逆に、リスクが上昇しはじめる週130分~140分以上という時間は、1日あたりに換算すると20分以上、週末の2日間で行うと1日あたり1時間以上なので、もしかしたら「ぜんぜん物足りない」と驚く人もいるかもしれません。

あくまで無理のない範囲で続けていきましょう。

※ここでの「筋肉トレーニング」は、”レジスタンストレーニング、ウェイトトレーニング、自重トレーニングなど、筋肉に繰り返し負荷がかかり、筋力の向上が期待される活動”すべてが含まれます。

Reference:ムキムキを目指すだけが筋トレではない。 筋トレで死亡・疾病リスクが減少 週30~60分を目安に – 東北大学

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