Youtube channel:RTL Nieuwsより「Zo ontstond een gevaarlijke schuimlaag op zee bij Scheveningen
」
オランダ・ハーグ郊外、北海に面するスヘベニンゲン沖でサーファーがカプチーノ・コーストと呼ばれる現象にのみ込まれて5人が死亡した。5人のうち2人は事故が起きた5月11日の夜に発見され、蘇生が試みられたが間もなく死亡が確認された。残り3人の遺体は翌日12日に発見、救助隊が救助できたのは1人だけであったという。
カプチーノ・コースト
今回の事故の原因、そしてその救助活動を妨げたのはカプチーノ・コースト(Cappuccino Coast)、日本では「波の花」と呼ばれる現象だ。
このカプチーノ・コーストは、海上で微小なプランクトンが異常発生する赤潮に由来する分泌物、またはその分解物を含んだ粘性の高い海水が、悪天候により撹拌(かくはん)されて海岸に大量の泡が発生する現象だ。
赤潮の原因となるプランクトンの種類などによって泡の色や性状は変化する。しばしば、海に流出した大量の廃棄・汚染物質が原因となってカプチーノ・コーストが発生することもあり、有害な藻類により発生した場合とあわせて注意が必要なこともある。
今回の事故ではサーフィンの訓練を行っていた数人が突然の悪天候に見舞われ、発生したカプチーノ・コーストの泡に”のみ込まれた”という。警察、消防士、沿岸警備隊まで参加した救助は難航し、救助ヘリがプロペラを使って大量の泡を吹き飛ばす様子もみられた。
Youtube channel:RTL Nieuwsより「Zo ontstond een gevaarlijke schuimlaag op zee bij Scheveningen」
日本でもみられるカプチーノ・コースト、”波の花”は美しい光景ではあるが、発生には強風や高波などの条件が揃っているため、見物の際にはくれぐれも波打ち際には近づかないように。