台湾に住む男性が浜辺で釣りをしている際に、非常に貴重な香料として知られる龍涎香(りゅうぜんこう)を発見しました。推定価格は600万ニュー台湾ドル、日本円に換算するとなんと約2,200万円にも相当します。
今年3月、台湾の蘭嶼(らんしょ)島に住んでいるリー氏は、浜辺で強い香りを放つ塊を発見しました。
蘭嶼 Day 1 flickr photo by othree shared under a Creative Commons (BY) license
台湾・蘭嶼の海岸。
彼はこの塊がもしかしたら「龍涎香」ではないかと考えました。龍涎香はマッコウクジラなどの体内で生成される油質の結石で、1gあたり数千円以上にもなる貴重な香料です。
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リー氏はさっそく、調べた情報をもとに、熱した針を塊に突き刺さすという簡単なテストを行いました。すると、この塊からはとても良い香りの煙が出たそうです。
確証を得たリー氏は、この塊のサンプルを台湾の国立大学である国立高尾大学に送って詳しく調べてもらいました。大学の研究者らが核磁気共鳴分光法により調べた結果、やはり本物の龍涎香であることが確認されたといいます。
Orchid Island resident finds lump of Ambergris worth NT$6 million https://t.co/l8FFiuN96j
— Taiwan English News (@phillipcharlier) October 7, 2020
1gあたり数千円以上にもなる龍涎香ですが、リー氏が発見した龍涎香の重量はなんと約4kg。現地メディアは、この龍涎香が日本円にして推定2,200万円以上にもなると発表しました。
リー氏は売却して得たお金を、家族のために使いたいとコメントしています。